【オキナワインターナショナルスクール様】第22回サマースクール2022の実施③

みなさん、こんにちは。
Helloworld株式会社は今回、沖縄県南城市のオキナワインターナショナルスクール(以下 OIS)にて実施されたサマースクールのアクティビティの実施運営を担当しました。

2022年7月25日(月)から8月12日(金)までの3週間、猛暑の中、熱中症及びコロナ対策をしっかりと行い実施された本サマースクールは、小学生から高校生の生徒さん、総勢216名にご参加いただきました。

(感染症対策を徹底した上で実施しております。プログラム中は常時マスクを着用しておりますが、撮影時のみマスクを外している場合がございます。)

OISのキャンパスだけでなく、公民館のキッチンや近隣ビーチを利用した弊社担当のアクティビティをセッション毎、計3回に分けてご紹介いたします。

今回は2022年8月8日(月)から12日(金)に実施されたセッション3の様子をご紹介します。

(セッション1の様子はこちら、セッション2の様子はこちら

セッション3「Preserving Nature」

セッション3-1
海洋の安全と海洋生物についてのワークショップ

最終セッションの第1日目は、あざまサンサンビーチでのワークショップ!

外でのアクティビティの際は、熱中症はもちろんのこと、この時期はカタブイ(沖縄の言葉でスコール雨のこと)が心配なのですが、幸いにも天気にも恵まれ、綺麗な青空の下実施することができました。

今回の講師は、Blue Reef Okinawaの皆さん!海洋の安全と海洋生物についてのワークショップを実施していただきました!

Water Safetyや危険な生物に遭遇した時の対処法について学ぶ生徒

実は、ダイビングやサーフィンといったマリンアクティビティの経験が豊富な講師陣。

今回は沖縄県外の参加者が多かったサマースクールですが、教室を飛び出しビーチで実施するレクチャーは、普段海を見慣れている沖縄県出身の学生にとっても五感が刺激されるユニークな学びの機会になったのではないでしょうか。

ターコイズブルーの海を背景に、海の生き物についてレクチャーを受ける生徒たち。
生き物の特徴を上手く捉えながらDrawing!

3セッション目の参加となる生徒さんも多かったため、生徒たちもお互いに打ち解けており、和気あいあいとした雰囲気での授業実施となりました。

セッション3-2
「多国籍フードコート体験!」

セッション3の料理体験では、アメリカ合衆国・台湾・チェコ共和国・ペルー共和国にルーツを持つ4人の講師の方を招き、南城市公民館調理室にて、世界各国の料理について学びました。

左から、アメリカ出身のPrince先生、台湾出身のYuWen先生、
ペルーにルーツを持つYuriko先生、そしてチェコにルーツを持つNaomi先生。

生徒さんには、授業序盤から4チームに分かれていただき、各チームの講師がルーツを持つ国について地理や食文化、現地語での簡単な挨拶などを学びました。

講師がチョイスした料理の作り方を学んだあとは、屋台の名前や販売する時のポーズについてチームで考える時間を持ちました。

ワークシートは写真だけでなく、実際に生徒にも英語を書いてもらうチャレンジングなモノを用意しました!
地図や写真を使って、講師が各国について紹介する様子。

レクチャーで学んだ各国の情報を基に、生徒たちは屋台の名前や飾り付けのイメージについてマーケティング!その後は、みんなで協力しながら、屋台の看板をデコレーションしました。

マーケティングした内容をデコレーションタイムに表現する生徒たち。
実施の調理の様子。安全には十分配慮し実施しました。

授業の後半は、自分たちで飾り付けした料理を実際に英語での売り買いを体験!チームで考えたオリジナルポーズも披露した他、使った食材についてもちゃんと説明することができました!

作ったフードを説明する様子。買う側の生徒も材料について質問したりしていました。
容器には、”Preserving Nature”を体現すべく木や竹から作られた省資源・脱プラスチック商品が採用されています。

今回は、英語で様々な国の食文化の一部分に触れることができました。インターネットで様々な情報にどこからでもアクセスすることができる現在ですが、その国にルーツを持つ人から直接学べることの醍醐味は、各家庭での食べ方や習慣といった深い情報までを得ることができることです。直接学び、体験することを通して得た気づきは、生徒たちのさらなる自発的な学習意欲の向上を促すのではないでしょうか。

セッション3-3
専門家による沖縄の自然ガイド/ワークショップ

海洋保全活動家のCarl Bastian氏と彼が率いる沖縄海岸保全団体 Chura~muraの皆さんを講師に沖縄の海がめの生態について学びました。

photo by churamura Environmental Conservation Organization

実はその生態はまだ謎に包まれている部分も多い海がめですが、今回は、動画や写真、標本といった視覚的イメージを多く活用していただきました。
沖縄県外からの参加者も多いため、海がめを見たことがないという生徒も大勢いましたが、中には台風の中傷ついていた海がめを保護したという沖縄の生徒も!(これには講師もすごく驚いていました!)

舞台裏から出てきた何かに生徒たちは興味津々!
その正体は実はカメの標本!
この大きさに育つまで約30年はかかるそう...!
好奇心旺盛な生徒たち。
実際に手で触れてみることを通しての気づきもあったようです。
アオウミガメと向かい合ってDrawingタイム!想像力豊かな生徒たちによってカラフルな海がめが誕生しました。

サマースクールが実施された期間は実は、海がめの卵の孵化シーズンでもあったのです!ピンポン玉サイズの卵から産まれた子ガメが必死に海に向かっていく動画には、生徒たちからも「頑張ってー!もうすぐだよー!」と掛け声が。無事に海に着いても天敵の魚や鳥に食べられるため、多くが生き残れないという過酷な運命が待ち受けていることも学びました。さらには地球温暖化の影響もあり、メスが生まれる確率が高くなっているとの説明もあり、世界規模の環境課題をより身近に感じることのできるレクチャーとなりました。

授業の後半は場所を移動し、近隣の自然ビーチへ。海がめの死因の1つでもある海洋ゴミを少しでも減らすため、生徒みんなでゴミ拾いを実施しました。

宝さがしゲームのようにゴミを上手く見つけていく生徒たち。これからビーチに行ったら最低3つはゴミを拾っていくと講師と約束しました。
拾ったゴミを講師に見せる生徒。短時間のクリーンアップでとても多くのごみを集めることができました。

今回は沖縄海岸保全団体 Chura~muraの皆さんに海がめから見た地球問題(地球温暖化や海洋ゴミ)について、生徒にお話しいただきました。

このように、地球規模の課題への意識改革のアプローチとして、ストーリー性を持った授業を組み立てることで、子供たちの好奇心を刺激する「楽しみながら考える」レクチャーの提案をHelloWorldは行って行きたいと思います。

セッション3では、「Preserving Nature」がテーマの下、沖縄の豊かな海で生きる生物についてや環境保全についてのレクチャーや、多様な文化について生徒たちに学んでいただきました。

今回授業を組み立てていく際に気を付けたこと、それはレクチャーが単なる情報を受け取る場とならないようにすることです。生徒たちの可能性を引き出し自由に表現する場面を設けることで、生徒が創造力、コミュニケーション力、さらにはアウトプット力を存分に発揮できるレクチャーを実施することができました。
他の生徒に刺激され、積極的に行動する生徒も出てくるなど、シナジー効果を生み出すことができました!

真夏日が続いた中での実施となった本サマースクールにご参加いただいた生徒、そしてご支援いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました!

HelloWorldでは引き続き、日本にいながらも体験できる多様な形の国際交流を届けていきます!